胸やけを自分で治す方法

お腹

食生活と生活習慣を正すことが、胃食道逆流症(GERD)の症状の治療の基本です。特に、軽度のGERDの症状や、プロトンポンプ阻害薬(PPIs)のような胃酸抑制薬で緩和されないGERDの症状に関しては、生活習慣を変えることが主な治療になります。ここでは、GERDの症状に悩まされる人のために、症状を防止するヒントを紹介します。

・食事の量を減らしましょう。食事の量が多いと、食べたものが胃に数時間とどまり、GERDのリスクが高まります。そのため、この病気に悩まされる人は、1日の食事を3、4または5回の軽い食事に分けた方が良いでしょう。

・食事の際には、リラックスしましょう。ストレスがあると、胃酸が多くつくられるので、食事を楽しく、リラックスできる時間にしましょう。座って、ゆっくりと、よく噛んで食べるようにしましょう。あわせて、心が落ち着く音楽を流しましょう。

・食事の合間もリラックスしましょう。深呼吸、瞑想、マッサージ、太極拳やヨガといったリラックス療法は、胸やけの予防や軽減に役立つでしょう。

・食後、立ったままでいましょう。食後、最低でも3時間は、逆流のリスクを軽減するような姿勢をとらなければなりません。例えば、かがんだり、無理に重いものを持ち上げたりしないようにしましょう。

・寝る3時間以内に食べないようにしましょう。夜食はやめましょう。

・痩せましょう。余分な体重は、胃への圧力を増加させ、食道に酸を押し上げます。

・緩めましょう。胃に圧力を与える、きついベルト、ウエストバンドや他の衣類は避けましょう。

・禁煙しましょう。ニコチンは、胃酸を刺激し、下部食道括約筋の働きを低下させます。

・ガムを噛みましょう。それにより、唾液の分泌が増加し、食道が落ち着き、酸が胃に戻ります。

・薬について、医者に相談しましょう。逆流を発生させやすい薬には、アスピリンや他の非ステロイド系抗炎症薬、経口避妊薬、ホルモン補充療法、睡眠薬、特定の抗鬱薬、喘息薬があります。

・夜寝るときに、ベッドの上部を高くしましょう。夜の胸やけに悩まされているのであれば、上半身の下に、 くさび(医薬品を取り扱うお店で購入可能)を置き、ベッドの上部を高くしましょう。しかし、枕で頭を高くするのはやめましょう。枕で頭を高くすると、腰から体が曲がり、胃を圧迫するため、逆流が悪化します。

・賢く運動しましょう。最低でも食後2時間以降、胃が空になる時間を作ってから、激しい運動をするようにしましょう。

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