睡眠障害の診断

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仕事のストレスや人間関係の問題、財政的困難、一時的な健康問題など、短期的な睡眠障害を引き起こすものはたくさんあります。これらの睡眠障害は、不安や不眠の原因が解決されるとたいていは勝手に治ります。

しかし、睡眠障害はあなたの人生を破壊し、それも数日では治まりません。睡眠障害は深刻な病気で、あなたの認知機能と身体機能に影響を及ぼすかもしれません。また、肥満、心臓発作や脳卒中、糖尿病になる可能性も高めます。

睡眠障害の主な症状には、眠りについたり眠り続けたりすることが困難になったり、日中に過度の疲労を感じたり、睡眠が中断されることなどが含まれます。

不眠症を持っている人は、寝始めたり睡眠を維持することが困難になります。日中の過度の疲労はナルコレプシーなどの病気を暗示している可能性があり、睡眠の中断は睡眠時無呼吸症候群や過度のいびき、夜驚症、夢中歩行、歯ぎしりによって引き起こされているかもしれません。

神経障害である睡眠障害が診断され、正しく治療されることが重要です。

医師や睡眠の専門家が睡眠障害を診断する方法の例には、次のようなものがあります。

・病歴。医師は、あなたの病歴、持っているかもしれない病気、服用している薬について詳しく尋ねてくるでしょう。また、生活スタイルの選択も睡眠困難につながる可能性があるため、これについても聞かれるかもしれません。

睡眠に影響を与える病気はたくさんあります:胸焼け、糖尿病、心不全、関節炎、腎臓病、夜間頻尿(夜間に頻繁に尿意が起こる)、甲状腺疾患、呼吸問題。

睡眠困難の原因となるかもしれない薬には、ほんの数例ではありますが、利尿薬、アルコールもしくはカフェインを含む薬、コルチコステロイド、β(ベータ)ブロッカー、抗ヒスタミン剤、それから特定の抗うつ剤などが含まれます。

・睡眠日誌。何週間にもわたって睡眠日誌を書くように言われるかもしれません。これに記録された情報には、毎晩の睡眠時間、寝つくまでにかかる時間、起きる頻度と起きている時間、朝にどれほど休まったと感じるか、そして日中の眠気などが含まれます。

睡眠中にいびきをかいたり息が止まったりしているか、または手足を動かすかどうかなど、一部の情報はパートナーに聞かなければならないかもしれません。

・睡眠検査室。このためには、睡眠の専門家が睡眠ポリグラフ(PSG)というものを実施している間に、一晩睡眠検査室で過ごすことが必要となります。モニターや電極があなたの顔や胸、手足、頭皮、指などに設置されます。

寝ている間、これらのさまざまな装置は、血中の酸素レベル、肺を出入りする空気の量、眼球の動き、脳活動、心拍数、心調律、筋活動など、複数のことを測ります。

睡眠検査室では、さまざまな睡眠障害を見つけることができます。痛みを伴う作業ではありませんが、観察されながら見知らぬ場所で寝ようとするのは心地悪いかもしれません。

・多睡眠潜伏検査(MSLT)。あなたが日中にどれほど眠気を感じているかを測るために、装置が使われます。この検査は、ナルコレプシーを診断するために利用されることが多いです。

これはたいてい、睡眠検査室で一晩診断された後に行われます。うたた寝研究と呼ばれることが多いです。

日中に4,5回、20分ほど眠るように言われ、頭皮と顔についているモニタ装置はあなたが眠りにつくまでに要する時間と、特に急速眼球運動(REM)などのさまざまな睡眠の段階に到達するタイミングを記録します。

すぐに眠りに落ち、数分で深い眠りに到達する人は、ナルコレプシーかもしれません。日中の眠気もまた、睡眠時無呼吸症候群を示しているかもしれません。

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