心房細動とは?

その他

心房細動は、不整脈の中で最も一般的なタイプです。不整脈は、心拍の速度やリズムの乱れが原因で発症します。心拍数が速する、遅すぎる、リズムが不規則になると起こります。

電気信号が、急速かつ無秩序に、心房をフィブリル化させると、心房細動が生じます。 「フィブリル化」とは、は、非常に迅速かつ不規則に収縮することを意味します。

心房細動になると、血液が心房に貯まることで、正しく心室に送られなくなります。結果的に、上下の部屋がうまく連動しなくなります。

心房細動になっていても、症状を感じない人もいます。しかし、心房細動に気づかなくても、脳卒中のリスクを高めることがあります。心臓のリズムが非常に速い場合は、胸痛や心不全を引き起こす可能性もあります。

心房細動は、殆ど起こらないこともあれば、時々起こったり、何年も続くこともあります。

心臓の電気系統を理解する

心房細動を理解するには、心臓内の電気系統を理解することが大事です。心臓の電気系統は、心拍の速度やリズムをコントロールしています。

心拍ごとに、電気信号が心臓の上部から下部に広がります。信号が移動するにつれて、心臓が収縮して血液を送り出します。

各電気信号は、洞房結節と呼ばれる細胞群で発生します。 洞房結節は右心房に位置しています。安静時の健康な大人の心臓の場合、洞房結節は電気的信号を送信して、1分間に60〜100回新しい心拍を生み出します (非常に健康的アスリートでは、より心拍が少ない事もあります)。

電気信号は、心房細動から、は左右の心房を通って移動します。心房は収縮し、血液を心室に送り込みます。

その後電気信号は、心房と心室との間に位置する房室結節と呼ばれる細胞群に移動します。ここで、信号がわずかに減速することで、心室が血液で満たされます。

その後電気信号は、房室結節を離れ、心室に移動します。そして心室を収縮させ、血液を肺や他の身体の部分に送り出します。その後、心室が拡張し、心臓の鼓動のプロセスが房室結節で再び開始されます。

心房細動における電気的問題の理解

心房細動があると、心臓の電気信号は房室結節で発生しなくなります。代わりに、心房の他の部分や、近くの肺静脈で発生します。また、信号は正常に移動しなくなり、急速に無秩序に心房全体に広がり、このことで、心房がフィブリル化する可能性があります。

欠陥を持った電気信号は、房室結節を電気インパルスで満たします。結果として、心室も非常に速く鼓動をはじめます。しかしながら、房室結節は、信号が到着するのと同じくらいの速さで、心室に信号を送ることができません。そのため、心室は正常よりも速く拍動しますが、心房と同じくらいの速さで鼓動できなくなります。

したがって、心房と心室は、うまくコントロールされた状態で鼓動しなくなります。このことで、心臓の鼓動は速く、不規則なリズムになります。 心房細動になると、通常であれば1分間に60〜100回の鼓動が、1分間に100〜175回になることがあります。

この事が起きると、血液が心室に運ばれなくなります。また、心室から体にポンプで送り出される血液の量は、心房のランダムな鼓動に基づくようになります。

体は急速で少量の血液とときどき大量の血液を得ることがあります。その量は、各ビートで心房から心室にどれだけの血液が流れたかに依存する。

心房細動の症状のほとんどは、心臓の鼓動の速さに関係しています。薬や加齢の影響で心拍数が遅くなると、症状は最小限に抑えられます。

心房細胞、軽度の症状で、すぐに自然に治ることもあります。またで、状態が長く続き、治療が必要になる場合があります。また時には、永久的であり、薬などの治療で、正常な鼓動のリズムを回復することができないこともあります。

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