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帝王切開による出産が必要な場合と、そのリスクとは何でしょうか?

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帝王切開は母親の下腹部と子宮を切開することで赤ちゃんを外科手術で出産させるというものです。アメリカでは、3人に1人の赤ちゃんが、言い換えれば毎年100万人が帝王切開で誕生しています。

帝王切開による出産は以下のような理由から行われています。

・多胎妊娠
早産であったり、子宮内の胎児の位置が良くない場合などを含む、双子を妊娠している場合に帝王切開が必要な理由は多くある。妊婦が妊娠している胎児の数が増えるほど、帝王切開の可能性は高まる。

・お産が始まらないとき。赤ちゃんが十分に腟を通れる大きさに頸部が開かない。

・胎児に医療的上の懸念がある場合。胎児の心拍が異常な場合や臍帯に関連した問題がある場合。

・胎盤に問題がある場合。胎盤は胎児に栄養を供給し、排泄物を取り除く役目をしている組織である。

・胎児が大きすぎる場合。大きな胎児は経腟分娩にはリスクがある場合がある。

・逆子の場合。一般的には、多くの胎児は出産予定日の3-4週間前に産道に向けて頭を下に向ける。そうでない場合、臀部、脚、またはその両方が分娩の際に最初に出てきてしまう。このため、逆子と呼ばれる。

・母体感染の場合。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)またはヘルペスなどの感染から胎児を守るために帝王切開が行われることがある。

・母体の健康状態によって行われる場合。糖尿病や高血圧などの特定の慢性疾患の場合、経腟分娩がリスクが高くなる場合がある。

帝王切開を避けることはできるでしょうか?

胎児が逆子の場合、産科医は外回転術として知られる、胎児の位置を子宮内で回転させて方向を変える方法を試すように提案する場合があります。外回転術では、産科医は妊婦の下腹部の特定の場所に手をあて、お腹を持ち上げ胎児を回転させます。外回転術は一般的には妊娠第36週以降に行われ、経腟分娩の可能性を上げてくれます。

帝王切開が求められる場合はありますか?

経腟分娩ができる場合であっても、帝王切開をして欲しいと求める妊婦もいます。帝王切開は母体と胎児の両方に医療的なリスクが高まる場合があることを認識することは重要です。

帝王切開による起こり得るリスク(経腟分娩でも起こることがあるリスク)には次のようなものがあります。

・感染症
・出血
・血栓が脚、骨盤内器官、肺に形成される
・腸や膀胱の損傷
・使用された薬剤や麻酔剤への反応

経腟分娩でそうであるように、医療的な必要性がない限り、妊娠が完全となる妊娠第39週前に出産は起こるべきではなりません。妊娠第37-39週目の間、胎児には主要な内臓の発達と成長が著しく起こります。

1度帝王切開によって出産をすると、次の妊娠の時も帝王切開になる人が90%以上です。帝王切開をすればするほど、胎盤の問題、子宮破裂のリスクなど母子両方の命を脅かす問題、出血、また出産時の子宮摘出の必要性が起こるなど、次の妊娠時のリスクが大きくなります。

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