コンタクトが引き起こす問題

症状

コンタクトによって日々の生活は随分と楽になります。眼鏡を傷付け、踏み、無くしてしまう恐れが無いのですから。しかし安全にコンタクトを利用するには努力を要します。洗浄を怠ったり、装着したままプールに入ったり、取り出す前に寝てしまったりすることはあまりにも簡単にできてしまいますが、これらは全て病気を引き起こします。

もし違和感を感じたならば、コンタクトを取り出してすぐに医師に相談しましょう。早く相談すれば相談するほど、コンタクトの問題は解決しやすいのです。

病気の兆候

軽度なドライアイから重度な感染までを含む多くの眼の病気は、似た症状を持っています。なので慎重すぎるくらい慎重になって、以下の症状に該当するものがあったら医師に相談しましょう。
・視界不良
・ヒリヒリする痛み、痒み、ズキズキとした痛み、もしくは眼中での痛み
・眼中に塵か埃が入っている感覚
・光に対する過敏症
・通常よりも涙の分泌量が多い、もしくは他の液体が眼から流れ出てくる
・眼が赤い

コンタクトで引き起こされる問題の種類

眼感染症

多くの眼感染症はコンタクトと関連しており、細菌によって引き起こされますが、それ以外のばい菌によっても引き起こされます。感染は眼の前面にある角膜の腫れに繋がります。治療が施されないと、深い傷を作り、視覚不良にもなり得ます。一般的に、医師が処方する、ばい菌を殺す抗生物質を含んだ目薬で対処できます。

低酸素症

角膜は必要な酸素のほとんどを空気から直接得ます。しかし、角膜の上にコンタクトがあると、必要とする酸素を得る妨げとなり、低酸素症になる恐れがあります。これが起きると、角膜が腫れ、視界が曇る等の深刻な問題を引き起こしかねません。低酸素症は定められた期限以上にコンタクトを装着する人や、コンタクトを装着したまま寝る人が発症しやすいです。

恐らく、医師はより酸素を取り込みやすいコンタクトへの移行を勧めるでしょう。また、腫れを緩和し、状況を悪化させないための、眼に入れるステロイドを処方するかもしれません。

結膜炎

はやり目とも呼ばれる結膜炎は、瞼の腫れと赤みを引き起こします。幾つかの種類がありますが、コンタクトでは、巨大乳頭結膜炎が一番発症しやすいでしょう。実際はコンタクトを異物として捉え、取り除こうとする、アレルギー反応の一種になります。

症状が軽いならば、勝手に治るので治療は不要かもしれません。しかし、もっと症状が深刻であるならば、医師に局所ステロイドや抗炎症薬を処方してもらい、コンタクト着用をしばらく止めないとならないかもしれません。医師が別の種類のコンタクトを提案する可能性もあります。

ドライアイ症候群

瞬きをする度に、涙が角膜に広がります。この単純な行為が眼を保湿しており、塵を拭き取ると同時に感染の可能性を低下させます。涙の分泌量が不足したり、通常ほど機能しなかったりすると、眼が非常に乾燥し、炎症を起こす恐れがあります。コンタクトを長年着用していると、発症するかもしれません。

市販の人工涙液は効果的ですが、更に眼を炎症させるものもあるので、保存料を含まないものを選びましょう。また、コンタクトを装着している時に使う場合、コンタクトでも安全であると記載されているか、もしくは全く保存料が含まれていないか確認しましょう。もし効果が表れなかったなら、眼科医に相談しましょう。特別な目薬を処方したり、他の解決法を提案してくれるかもしれません。

傷の付いた角膜

コンタクトによって、角膜は幾つかの方法で傷付いてしまいます。例えば、コンタクトを外すときに指で角膜を擦っているかもしれません。コンタクト自体が角膜を擦る可能性があります。また、コンタクトを綺麗にしないと、塵が溜まり、それが擦ってしまうかもしれません。

眼が痛かったり、塵が入っている感覚があったり、赤くなっていたり、涙が出てくるようだったら、コンタクトを外してすぐに医師のもとへ行くことが重要です。多くの場合、1日か2日も経てば傷付いた角膜も治りますが、治療が施されないと、感染にも繋がりかねません。

アレルギー反応

コンタクト洗浄液、もしくはあまり一般的ではないものの、コンタクトの構成物質にアレルギー反応を引き起こす可能性がありあす。その場合、別の洗浄液かコンタクトを利用しなければならないでしょう。

病気をどのように防ぐか

コンタクトは、合うものを選びましょう。コンタクトは眼の形と大きさに一致するはずです。コンタクトの種類によって質が異なり、眼に合ったり合わなかったりします。例えば、もし低酸素症ならば、より空気を取り込みやすいコンタクトが良いかもしれません。時には、合うものを見つけるまで複数のコンタクトを試さないとならないかもしれません。

管理をちゃんとしましょう。コンタクトを洗浄する時は、医師の言っていることに従いましょう。日々の洗浄習慣としては、以下のことに気を付けましょう。
・コンタクトを触る前に、石鹸と水で洗い、しっかりと拭きましょう。
・コンタクトを洗浄し、感染を防ぐために指示に正確に従うようにしましょう。
・医師に言われた頻度でコンタクトを新しいものに交換しましょう。
・指示通りの頻度で、コンタクトケースを変えるようにしましょう。大体3ヶ月毎で変えるのが好ましいです。

コンタクトを洗浄する時、少しでもお金を節約したいと考えるかもしれませんが、長い目で見ればそれこそお金がかかってしまうかもしれません。眼の健康で節約しようとしても無意味です。コンタクト洗浄液を利用する場合、以下のことに気を付けましょう。

・注ぎ足そうとしないようにしましょう。コンタクトケースに入っているものを全て流しだして、綺麗な洗浄液を入れましょう。
・使っているコンタクトに合った洗浄液のみ使うようにしましょう。水道水、蒸留水、コンタクトやコンタクトケースに付着している液体は使わないようにしましょう。
・出かける時は、感染に繋がってしまうので、旅行用の容器に洗浄液を入れないようにしましょう。そのかわり、旅行用の洗浄液を買いましょう。

また、コンタクトを装着したまま寝たり、シャワーに入ったり、プールに入ったりしないようにしましょう。装着したまま寝ると、必要な酸素が得られないため、低酸素症になる恐れがあります。そしてプール、風呂、湖、海、水道には感染を引き起こす可能性のある細菌が含まれています。

関連記事一覧