睡眠問題を理解する‐基礎

その他

普通の眠りの際、あなたはレム(REM)睡眠と4段階のノンレム(NREM)睡眠のサイクルを夜に何周もします。ノンレム睡眠のステージ1は最も軽く、ステージ4は最も深いものです。

繰り返し妨害を受け、いつも通りこれらのタイプやステージをたどることができないと、起きている時に疲労を感じたり、集中できなかったり、注意を払うことができないかもしれません。眠気は、自動車事故やその他の事故のリスクを高めます。

睡眠障害とは

概日リズム睡眠障害

9時から5時までの労働時間のしきたりだけでなく、体内「時計」によって働く、私たちが生まれ持っている睡眠と覚醒のリズムのおかげで、一般的に人は夜に寝ます。

この時計は、視床下部の視交叉上核と呼ばれる、脳の小さな一部です。これは、私たちの目の裏から伸びている神経のすぐ上くらいに位置します。光と運動は、この時計を「リセット」し、前に進めたり、後ろに戻したりすることができます。この時計に関連する異常は、概日リズム睡眠障害と呼ばれます。

概日リズム睡眠障害には、時差ぼけ、交代勤務への適応、睡眠相後退症候群(寝る時間と起きる時間が遅すぎる)、そして睡眠相前進症候群(寝る時間と起きる時間が早すぎる)が含まれます。

不眠症

不眠症を抱えている人は、夜に十分に眠れていないように感じます。彼らは寝つきが悪かったり、夜間や早朝に頻繁に目が覚めるかもしれません。不眠症は、日中の活動に支障をきたしていれば問題です。不眠症には考えられる原因がたくさんあり、これにはストレスや不安、うつ病、不健康な睡眠習慣、概日リズム睡眠障害(時差ぼけなど)、特定の薬の服用などが含まれます。

いびき

多くの大人がいびきをかきます。この音は、吸い込んだ空気が喉のリラックスした組織の上をガタガタと揺らすと鳴ります。いびきは、単純にその音のせいで問題となり得ます。また、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる、もっと深刻な病気のサインである可能性もあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、上気道が完全にまたは部分的に塞がれ、通常の呼吸を短期的に妨害した際に起こり、このことよって目が覚めてしまいます。これは、深刻な日中の眠気を引き起こす可能性があります。もし治療をされなかったら、深刻な睡眠時無呼吸症候群は高血圧や脳卒中、心臓発作のリスクにつながるかもしれません。

妊娠と睡眠

女性は、妊娠の第一期と第三期に眠れない夜や日中の疲労を体験することが多いです。第一期では、お手洗いへの頻繁な往復とつわりによって睡眠が邪魔されるかもしれません。妊娠の後期になると、鮮明な夢や身体的な不快感によって深い眠りにつくことができないかもしれません。産後は、新生児の世話や母親の産後うつ病が睡眠を妨害する可能性があります。

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、日中の過剰な眠気を引き起こす脳障害です。たまに遺伝要素があることがありますが、ほとんどの患者は家系にその問題を抱えた人がいません。突発的でコントロールすることのできない「睡眠発作」がナルコレプシーの特徴として最も良く知られていますが、実際には睡眠発作が起こらない患者が多いです。代わりに、彼らは日中は常に眠気を感じます。

むずむず脚症候群

むずむず脚症候群を持っている人は、脚や足における不快感が夕方と夜にピークに到達します。彼らは一時的に症状を和らげるために、寝ている間に脚や足を動かす衝動に駆られます。この動きは、たいていの場合は非常に大きかったり、リズミカルだったり、環状だたりします。これは、眠りにつくタイミングを遅らせ、睡眠中に一時的に目覚めさせる原因となります。むずむず脚症候群は、中年と高齢者の間で多く見受けられる問題です。

悪夢

悪夢は、レム睡眠中に発生する怖い夢です。これは、ストレス、不安、そして一部の薬物によって引き起こされます。たいていの場合は、明確な理由がありません。

夜驚症と夢中歩行

夜驚症と夢中歩行はどちらもノンレム睡眠中に起こり、3~5歳の子供において最もよく見られます。お子さんが悲鳴を上げながら起きるものの、恐怖を説明することはできないなど、夜驚症はドラマチックかもしれません。夜驚症の子供が怖いイメージを覚えていることがたまにありますが、ほとんどの場合は何も覚えていません。夜驚症は、お子さんよりも親のほうが怖く感じてしまうことが多いです。夢中歩行者は、寝ながらさまざまなことを行うことができます。中には、家を出るなど、危険を伴うものもあります。

睡眠に影響を及ぼすその他のもの

若年。幼児は、1日に最大16時間寝ます。しかし、生後4ヶ月になるまでは、授乳なしで一晩中寝てくれる幼児はほとんどいません。学齢児童は、1日に10時間寝るかもしれません。彼らの睡眠は、病気もしくは発熱によって妨害される可能性があります。もしお子さんに熱があり、起きる際に元気がなかったら医師に連絡しましょう。

高齢。60歳以上の人は、若い人ほど深く眠ることはできないかもしれません。睡眠時無呼吸症候群もまた、高齢者のほうが多く見受けられます。

生活スタイル。コーヒーを飲んだり、たばこを吸ったり、アルコールを飲んだりする人は、これらのことをしない人よりも睡眠問題を抱える傾向にあります。

薬。不眠症の原因となる薬はたくさんあります。また、日中の疲労を引き起こすものもあります。

うつ病と不安神経症。不眠症は、うつ病と不安神経症によく見られる症状のひとつです。

心不全と肺問題。横になると息苦しくなるため、夜に眠れないという人がいます。これは、心不全もしくは肺の問題の症状かもしれません。

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