認知症の人のケア

その他

認知症は、特定の疾患が脳に影響を及ぼすことで生じる、精神機能の進行性消失です。

認知症による消失は相当なものです。時間の経過とともに、すべてのタイプの認知症は、記憶の喪失、推理と判断の喪失、人格と行動の変化、身体的衰弱、そして死につなります。

認知症の治療の効果は、年齢などのさまざまな要因が影響されることから、人によって大きく異なります。

米国の認知症症例の60〜80%が、アルツハイマー病に起因するとされています。人口にして、約530万人です。次に一般的な認知症のタイプは、血管性痴呆(脳内の小さな脳卒中)、またはレヴィー小体認知症(α-シヌクレインタンパク質が脳の特定領域に蓄積されること)です。

認知症の3つの段階

認知症が診断された後、通常は3段階の下向きの軌道をたどることになります。

軽度の認知症においては、言葉や名前、新しい情報などを覚えることが難しく、また運転などの複雑な活動を計画し管理することが困難な場合があります。また、悲しみ、不安、かつては楽しめた活動に関心がなくなる、大うつ病など、他の症状を生じる可能性もあります。

中等度の認知症においては、判断、身体機能および感覚処理、典型的には影響を受けます。このことで、個人の衛生管理に問題や、不適切な言葉遣い、徘徊などを引き起こす可能性があります。あなたの愛する人が徘徊したり、お粗末な判断をするこの段階は、介護者にとっては、物理的および感情的に難しくなります。

「いい人の象徴のようだった私の父は、何かにとりつかれるようになりました。夜になると、状況は悪化します。父はエネルギーが満ち溢れ、私は体力的に疲れ果てます。」と、ロサンゼルスのミュージシャンである、ロバート・マツダ氏は語ります。マツダ氏は、フルタイムで働きながらアルツハイマー病を持つ父親の3年間養育した後、最近、養護施設に預けることを決めました。

アルツハイマー病の症状が、軽度から中等度の認知症に移行すると、滑りやすい敷物を排除する(転倒防止のため)、鍵や安全ラッチの取り付け、寝室へのトイレの設置などが必要になる場合があります。

またこの段階は、緩和ケアの専門化が介護者を支援し、行動を管理するのが必要な時期でもあります。

「最初は心配でしたが、父親の行動を管理する方法を教えてもらい、実際に介護師さんに家に来てもらうサービスを受け初めると、騎兵隊が来たような感覚になりました」

専門家は、援助を受けていない介護者は、愛する人が死亡した後に、長くて複雑な悲しみの期間を経験する可能性が高いと警告しています

認知症が重度になってくると、広範囲にわたる記憶喪失、動きの制限、または全く動かなくなる、嚥下困難、尿や便のコントロールができなくなる、などの問題を生じます。 24時間体外ケアの必要性があるかもしれません。この段階では、患者は家族や介護者を認識するのが難しくなることもあります。

中等度および重度の段階で高いストレスを経験している家族は、愛する人の喪失の危機感に関連した、予期せぬ悲しみを感じることもあります。介護師や専門家と話をすることで、このような気持ちを理解を共有し、対処するための戦略を立てることができます。

専門家は、そのような援助を受けていない介護者は、愛する人が死亡した後に、長くて複雑な悲しみの期間を経験する可能性が高いと警告しています。

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