母親であることがつらい時

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10~40%の女性が、産後うつ病(PND)を発症します。

産後に起こる3種類の気分障害

PNDSAによると、PNDは3つの形で現れます。これらは開始時期、病気の継続期間、そして症状の重さが異なります。

・マタニティブルー。
・産後うつ病(PND)と不安神経症。
・産後の精神病もしくは産褥期精神障害。

マタニティブルー

マタニティブルーは、一般的に産後まもなく始まる涙もろさや気分変動として説明され、数日間しか続きません。開始時期は、だいたい産後3~5日です。最もよく報告される症状は、涙もろさや疲労、不安、感情的な反応、機嫌の上がり下がり、落ち込み、そして考えの混乱などです。マタニティブルーは、女性の30~80%に影響をきたし、研究における平均発病率は55.75%です。

深刻なマタニティブルーはPNDの前兆かもしれないことが、研究で示されています。たいてい、元気づけと自律神経のコントロールは効果的な治療法です。一般的に、マタニティブルーの原因は、出産と関連するホルモン値の変化と関係していると考えられています。

産後うつ病(PND)と不安神経症

産後うつ病は、マタニティブルーよりも重い病気で、症状はさらに深刻で長く続きます。この病気は潜行性で、消耗的で、産後1年間はいつでも起こり得ます。産前うつ病は妊娠中に見つかることが多く(10%)、その次にくるPND予知する上で役に立つ病気でもあります。

10~40%の女性が、産後うつ病を発症します。これらの有病率の数値の幅は、部分的に診断測定やうつ病の説明の違いが原因となっているかもしれません。継続期間は最短で2週間ですが、たいていはもっと長いです。(治療されなければ軽い慢性うつ病になり、妊娠するたびに悪化すると考えられています)。

症状には、涙もろさや落胆、力不足の実感、無感覚、自殺念慮、悲しみ、食欲不振、興味の喪失、不眠症、過敏さ、無力感や絶望感、過度な依存状態、不安や失望、怒りやすさの悪化、自分や子供の不合理な恐怖や想像、自制心がないような感覚に陥る、などがあります。

マタニティブルーやその後に起こるPNDの間に関係性が見出されています。これは、一部の女性には産後うつ病と不安神経症のホルモン成分があるかもしれないということを示唆しています。マタニティブルーの多くの症状は産後うつ病にもよく見受けられますが、産後うつ病ではそれらの症状は重くなります。産後うつ病の原因は過去の根深い外傷にあるかもしれないため、完全な回復には長い時間がかかるかもしれません。

治療には薬が必要かもしれず、どの医薬品が授乳中でも安全に服用することができるかを考えた上で、専門家の助言が必要です。「トークセラピー」は非常に役立ち、悪い母親と批判される心配をせずに、苦しい思いを他の人と共有できる場である支援グループに行くことに、ほとんどの女性が大きな癒しを感じます。

産後の精神病

産後の精神病は、産後の病気の中で最も深刻なものです。開始時期は一般的に2~4週間以内ですが、産後8週間後までは発症する可能性があります。継続期間は、診断の早さや適切な治療によって変わります。症状には、自発運動量の増加もしくは減少、幻覚、際立った気分の変化、深刻なうつ病、躁病、もしくは両方、精神錯乱、せん妄などが含まれます。発生率は、産後女性の1000人に1、2人です。最も一般的な診断3つは、単極性うつ病、双極性うつ病、そして統合失調症です。治療には、たいてい入院と薬が必要になります。予後は一般的に良く、産後の精神病は抗精神病薬との相性が良いようです。

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