マウスピースでいびきが止められるかもしれません

症状

プラスチックの「デンタルスプリント」マウスピースで、人によっては一晩中続くいびきが止まる、とスコットランドの研究者が発表しました。
器具は問題を抱えた多くの慢性的にいびきをかく人々を助け、やっかいな夜間の呼吸マスクや手術を不要にすると研究チームは付け加えました。

「覚えておいてほしいことは、いびきをかく人すべてに手術を施す必要は必ずしもないということです」と研究の主筆であるスコットランドのキルマーノックのCrosshouse Hospitalの医療研修生であるStuart M. Robertsonは言います。「私たちは最初マウスピースを試し、それに意味がなかったら、呼吸マスクを試し、それでもだめだったら、手術を提案します」と彼は言いました。

いびきは普通無害ですが、睡眠中に呼吸が妨害される、睡眠時無呼吸症候群のサインである可能性があります。

新しい研究はいびきが健康問題は起こしていないがパートナーに迷惑をかけている患者に注目しており、もしかするとパートナーに別の部屋に寝てもらうことになるかもしれないとRobertsonは言います。

マウスピースで呼吸が楽になります

普通は、医師がいびきをする患者に手術を行っても、その手術がいつも意味をなすとはいえないと彼は言いました。2年以上をかけた新しい研究で、20人の患者が2つのグループに分けられました。1つのグループはマウスピースを3ヶ月着け治療し、後の3ヶ月は特別な呼吸マスクを着用しました。他のグループは反対のことを行いました。

研究での発見はワシントンDCで行われたAmerican Academy of Otolaryngology-Head and Neck Surgeryの年次会合の月曜日に公表されました。

スプリントと呼ばれるマウスピースは、ボクサーのつけるマウスガードに似ているとRobertsonは言いました。しかしそれは上の歯も下の歯も両方守り、「顎を前方に動かし、夜間により楽に息ができるようになり、いびきが軽減されます」と彼は説明しました。

マウスピースは約400ドルで、2年に1度交換する必要があると彼は言いました。それらは不快感を生じさせ、歯をぐらぐらさせてしまうのです。Robertsonは、患者は定期的に歯科検診をすることを勧めています。

より効果的なマスク

400~600ドルする呼吸マスクは、機械にかかっており、口のマスクを通じて、気道を開けたままにしている喉に空気を送り込みます。「マスクはとてもよく効きますが、とても多くの患者が使いそうにないほど不快なものなので、そうした人々はこのマスクの利潤を受けられません」とRobertsonは言いました。

患者の内8人はマウスピースのほうがよいと感じ、5人は呼吸マスクを選びました。7人はどちらの治療法も気に入りませんでした。

スコットランドと比べると、「多くのアメリカ人は手術により注目していますが、彼らはまた、いびきをする人をスプリントもしくは呼吸マスクで治療することは可能であるということに気づいています」。

ミシガン大学で睡眠障害を持つ人々を治療している医師のRonald D. Chervin博士は、マウスピースは普通呼吸マスクほどは効果的ではないと注意を促しています。

「呼吸マスクと同じくらいマウスピースがよく効けば勧められるのですが」と彼は言いました。「しかし、それらは人によっては大変効果的なのです」

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