認知症患者とコミュニケーションをとりましょう

症状

認知症は、時間の経過とともに、名前、日付、場所などの基本的な日常の事柄を覚えて理解する能力に影響を及ぼす進行性の病です。

認知症は徐々に患者のコミュニケーション方法に影響を与えます。合理的に考える能力と明確に理由づける能力は変化していきます。

あなたが認知症の人を介護している場合、病気が進行するにつれて、会話を始めるために話し合いから開始する必要があるかもしれません。これは良くあることです。彼らの情報を処理する能力はますます弱くなり、反応もますます遅くなるからです。

認知症患者に会話を促しましょう

もしあなたが介護している認知症患者が余り話していないことに気がついたら、ぜひ会話を開始してください。以下は会話を助けてくれるでしょう:

・短い文章を使って、はっきりとゆっくりと話しましょう
・話しているときや質問しているときに、その人と目を合わせましょう
・返事をゆっくり待ちましょう。返事を急かすとプレッシャーに感じてしまう可能性があります。
・できれば、他人との会話に参加するように促しましょう
・患者の福祉や健康問題について話し合っている時は、彼らも参加して自分の事を話すようにしましょう
・見下したり、または彼らが言った事を嘲笑しないで下さい
・質問に答えていなかったり、文脈から外れているように感じても、あなたが彼らの話を聞いていることを示して、もっと話すように励ましてください
・簡単な選択肢を与えましょう – つまり複雑な選択肢を与えないで下さい
・患者は以前のように返事ができません。質問の言い換えなど他の方法も試してください

ボディー・ランゲージと身体的な接触を通じたコミュニケーション

コミュニケーションは単なる言葉による会話ではありません。身振り、動き、表情はすべて意味を伝えたり、メッセージ伝える手助けになるでしょう。会話する事が難しい認知症の患者の場合、ボディー・ランゲージと身体的接触が重要になってきます。

患者が話したり、会話を理解するのが難しい場合は、次のようにしてください。

・穏やかで冷静にいましょう。コミュニケーションをとるのがより簡単になります。
・可能であれば、あなたの声調を肯定的で友好的に保ちましょう
・相手に脅迫感を与えないために少し離れて話しましょう – 例えば(患者が座っている場合など)同じ目線の高さまたはそれ以下で会話することも助けになるでしょう
・相手の手を軽くたたきながら、または握りながら話すことで、安心させあなたに親近感を感じられるようにしましょう。相手のボディー・ランゲージを見、話を聞いて、あなたがこれを行っているときに相手が心地よく感じているか観察してください。

自分の希望を伝えるように励ますことは重要です。しかし、できない事もあるのです。
うまく気持ちを伝えられないあるいは誤解されたとき、私たちは皆イライラすることを忘れないで下さい。

認知症の人を話を聞いて理解する

コミュニケーションは双方向のプロセスです。認知症患者の介護者として、あなたはおそらくもっと慎重に “聴く”ことを学ばなければなりません。

表情やボディー・ランゲージなど、言葉以外のメッセージをもっと意識する必要があるかもしれません。あなたは、腕の上に手を置いて相手を安心させたり、笑顔で会話をするなど、もっと身体的な接触をしなければならないかもしれません。

アクティブ・リスニング(積極的傾聴)が役立つかもしれません:

・どちらかが話しているとき、相手の目を見て下さい。そして、相手もあなたの目を見るように促してください。
・相手が何を言おうとしているのか分かっていても、会話を中断しないようにしてください
・相手が話しているときは、作業を止めて相手の話に向き合ってください。
・テレビやラジオの大きすぎる音量などのコミュニケーションの妨げになるものは最小限に抑えましょう。ただし、実行する前に問題ないかどうか常に相手に確認してください
・聞いた内容を繰り返し、正確かどうかを尋ねるか、彼らに言ったことを繰り返すように頼みます
・別の方法で「聴く」 – 頭を振ったり、離れたり、つぶやきは、反対を表明する別の手段です。

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